まずは家族・知り合いからの信頼
法人化して株式会社の社長になると、少なからず周りの人の反応が変わります。
ちゃんとお金を払い、(税理士などに代行してもらったとはいえ)手続きを踏んで株式会社を設立したわけですから、登記簿上だけとはいえ、それなりの見栄えにはなるわけです。
社員がいない自分一人だけのオーナー企業でも法人化すれば、
「あなたの仕事に対する熱意は真剣である」
と思ってくれます(実際に真剣であるかは置いときます)。
法人化すると、家族、友人、知り合いも、自分に対する見方が少なからず変わっているのがわかります。
親、親戚、一部の友人も「会社設立祝い」ということで、食事に連れて行ってもらいました。やはり、ある程度は「すごいこと」として認識してくれているようです。
ビジネス上での信頼ももちろんですが、家族・友人などからも信頼されることは、人生の基本になります。
ちなみに、親を含む家族からも信頼されるということは、別のメリットである「親孝行になる」と重なる部分もあります。
契約や交渉時にも有利
事業の種類・業界にもよりますが、「今でも取り引きや契約は法人だけとする」という会社は多くあります。
個人事業主・フリーランスが増えている時代でも、古い慣習が根強く残っている業界もあります。
せっかくビジネスチャンスが訪れても、自分が個人事業主であるという理由で契約ができなかったら、そんなに悔しいことはありません。
急なビジネスチャンスにも対応できるよう、事前に法人化しておくことは思ったより大事です。
ちなみに、私が法人化したきっかけは、取引先の1社は「うちは法人とだけ契約しているんです」と言われてしまったからです。
少なくとも毎月数十万円の売り上げが定期的に入ってくる契約内容だったので、すぐに税理士を探して、法人成りをしたのを覚えています。
代表取締役だと周りの態度が変わる?
代表取締役になると、(私の勘違いかもしれませんが)周りの態度がちょっと違うかも?と感じるケースがあります。
私が感じたのは、銀行や証券会社の口座開設時です。
法人化した後、個人名義で銀行や証券会社などで口座開設を数回行ったのですが、法人化後ですから、職業は「代表取締役」になるわけです。
すると、一部のスタッフからは「おー 社長なんですね!お若いのにすごいですね!」なんて言葉をかけてもらいました。
お世辞なのはわかっていますが、お世辞でも褒め言葉を言われると人間は嬉しくなるものです。
同級生と会う時も、周りの多くは会社員であるところ、自分は「社長」と名乗れば、一応周りは「オー」という反応をしてくれるわけです。
でも、その後に「社員はいないよ」と付け加えると、周りは「なんだ」という反応になります(笑)。